こんにちは、かかしです。
簡単に受かると思った名前のカッコイイ資格「個人情報保護士」の合格率と難易度を調べましたので解説します。
試験1回目は撃沈の私が、2回目で合格できた勉強方法は別の記事でお話しします。
合格率
10人受験して、合格者は3人~4人になります。
「個人情報保護士認定試験 TOP – 全日本情報学習振興協会」によりますと
過去の平均合格率 | 37.3% (平均年齢:37歳) |
平成25年度の平均合格率 | 35.0% (平均年齢:39歳) |
試験会場で思いました。
「周り10人見渡し、私は合格の3人に入れるのかな?」
すると3人から4人の合格率が急に低く感じ、不安になってきます。
勉強不足を急に痛感するときです。
この気持ちを忘れなければ、次の試験に生かされるのにと思うのですが、見事に忘れます。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のことわざが思い浮かびます。
この気持ちを強く感じるのは「試験会場」のみなのです。
難易度
他の資格の合格率と比較してみます。
簿記なら日商簿記3級と2級の間ぐらい
情報処理試験ならITパスポートと基本情報技術者の真ん中ぐらいで
情報セキュリティマネジメント試験よりは難しい合格率です。
乙種危険物取扱者より少しやさしく、宅建よりは全然やさしい合格率です。
資格試験名 | 合格率 |
日商簿記検定 3級 | 40%前後 |
日商簿記検定 2級 | 15~30%前後 |
ITパスポート試験 | 55%前後 |
基本情報技術者試験 | 25%前後 |
情報セキュリティマネジメント試験 | 45%前後 |
知的技能検定 2級 | 40%前後 |
乙種危険物取扱者 乙種4類 | 30%前後 |
宅地建物取引主任者試験 | 15%前後 |
法律系の資格は何となく「難解」と言うイメージをもたれがちです。
しかし、2つの法律、「個人情報保護法」と「マイナンバー法」のみです。
そう考えるとハードルは低いと思います。
参考に以下の問題を見てください。
用語「要配慮個人情報」を把握すれれば簡単な問題です。
問題.
「要配慮個人情報」に関する以下のアからエまでの記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
ア.
身体的被害、精神的被害及び金銭的被害の別を問わず、犯罪の被害を受けた事実は、要配慮個人情報にいう「犯罪により害を被った事実」に含まれる。
イ.
特定の個人が統合失調症を患っている等、特定の病歴を示した部分は、要配慮個人情報にいう「病歴」に含まれる。
ウ.
前科、すなわち有罪の判決を受けこれが確定した事実は、要配慮個人情報にいう「犯罪の経歴」に含まれる。
エ.
国籍や「外国人」という情報、肌の色は、要配慮個人情報にいう「人種」に含まれる。
解答:エ
合格基準点と問題数
合格基準は正答率「70%以上」
合格基準点はそのときの正答率を見て調整される場合があります。
注意ポイント
合格基準は課題Ⅰ、課題Ⅱ、各70%以上です。
問題数は100問で「課題Ⅰ 個人情報保護の総論」50問、「課題Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ」50問です。
課題 | 問題数 | 合格の 問題基準点 |
1回目受験 (不合格) |
2回目受験 (合格) |
課題Ⅰ 個人情報保護の総論 |
50問 | 35問ぐらい 70%以上 |
17問 | 36問 |
課題Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ |
50問 | 35問ぐらい 70%以上 |
39問 | 42問 |
私の場合、課題Ⅰが苦手でどう対応すればいいのか悩みました。
試験時間と1問何秒つかえるのか?
試験時間は合計「150分」
単純計算、150分を秒に換算して9000秒、100問ですので、1問 90秒(1分30秒)です。
以下の問題、90秒で「読んで」「理解する」ことできますか?
問題.
個人情報の利用目的による制限に関する以下のアからエまでの記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
ア.
個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱ってはならないが、例えば、本人による同意する旨のタッチパネルへのタッチがあれば、本人の同意を得ているといえる。
イ.
個人情報取扱事業者が、利用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱うに当たり、本人の同意を得るために個人情報を利用して電話をかけることは、当初特定した利用目的として記載されていない場合でも、目的外利用には該当しない。
ウ.
個人情報取扱事業者が、合併により他の個人情報取扱事業者から事業の承継をすることに伴って個人情報を取得した場合は、当該個人情報を、承継前における当該個人情報の利用目的の達成に必要な範囲を超えて取り扱った場合でも、目的外利用にはならず、本人の同意を得る必要はない。
エ.
個人情報取扱事業者が、児童虐待のおそれのある家庭情報を、児童相談所、警察、学校、病院等で共有する必要がある場合は、あらかじめ本人の同意を得る必要はない。
解答:ウ
私も90秒では時間が全然足りません。
読んで理解する時間を短縮する努力をしなければなりません。
1番の方法は練習問題を何度も解いて「なれる」訓練が必要です。
得意、不得意がありますので「課題Ⅰ」と「課題Ⅱ」の時間配分もポイントです。
私は「課題Ⅰ」に100分、「課題Ⅱ」に50分と配分しましたが、「課題Ⅰ」の問題文を理解するのに時間がかかり、1回目受験時は「課題Ⅰ」に110分もかかってしまいました。
試験は年に「4回」
試験は年「4回」 3月上旬、6月上旬、9月上旬、12月中旬
落ちても次のチャレンジ期間が短いのモチベーションが保てます。
他の資格、情報処理試験の年1回試験は、モチベーションを保つのが難しいのです。
2回、3回、4回落ちても最後に合格すれば「勝利」です。
受験料と勉強時間を考えると「この試験」に価値あるの?と思う方もいます。
1回受けて失敗の方で、「この資格に価値ないので二度と受けません」とSNSで言われている方もいますが、なぜこの資格を受けたのか疑問に思うところです。
試験解答方式
全問題マークシート方式
記述式の回答はありません。
解答するマーク欄がずれてしまうことは気をつけてください。
まとめて塗るほうが、効率いいと思い試したことがありますが、一問ごとに塗るほうが私にあっていました。
受験料
11,000円(税込)
学生 11,000円→7,700円(税込)
私は2回目、連続チャレンジキャンペーン中で9,900円(税込)でした。
試験内容
課題 | 内容 |
課題Ⅰ 個人情報保護の総論 |
個人情報保護法の理解 ・個人情報保護法の歴史 ・個人情報に関連する事件・事故 ・各種認定制度 ・個人情報の定義と分類 ・個人情報取扱事業者 ・条文に対する知識と 理解マイナンバー法の理解 ・番号法の背景・概要条文に対する知識と理解 |
課題Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ |
脅威と対策 ・脅威と脆弱性に対する理解 組織的・人的セキュリティ ・組織体制の整備 ・人的管理の実務知識 オフィスセキュリティ ・物理的管理の実務知識 情報システムセキュリティ ・技術的管理の実務知識 |
まとめ
「個人情報保護士」の合格率は37.3%、難易度は合格率から考えると簿記なら日商簿記3級と2級の間、情報処理試験ならITパスポートと基本情報技術者の間ぐらいです。
「個人情報保護士」合格するまであきらめないでくださいね。
私は勉強していてテンションが下がるときは 相田みつをさんの言葉、「一生勉強一生青春」を心でとなえています。
この記事が、いささかなりともお役に立てれば幸いです。
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